概要
PowerAppsを使用して、振動測定器に表示される加速度mm/s2からGへ変換する、または速度m/sの測定値が問題あるのか判定するアプリを作成する方法を解説していきます。
加速度の換算式
1mm/s2 = 0.981G
例.4mm/s2=3.924G
速度の判定基準
ポンプのモーター消費電力によって許容振動値は変化する為、下記のように判定する。
①小型回転機械(消費電力0~15kW)
2.3m/s以下はGOOD(異常なし)
2.4~4.5m/s以内はCOUTION(注意)
4.5m/sを超えるとDAMAGE(危険)
②中型回転機械(消費電力15~75kW)
3.2m/s以下はGOOD(異常なし)
3.3~6.3m/s以内はCOUTION(注意)
6.3m/sを超えるとDAMAGE(危険)
③大型回転機械(消費電力75kW以上)
4.5m/s以下はGOOD(異常なし)
4.6~9.0m/s以内はCOUTION(注意)
9.0m/sを超えるとDAMAGE(危険)
④基礎の弱い大型回転機械(75kW以上)
6.3m/s以下はGOOD(異常なし)
6.4~12.2m/s以内はCOUTION(注意)
12.2m/sを超えるとDAMAGE(危険)
アプリの作成
アプリの構造

Label3のコードは以下の通りです。
If(
Dropdown1.Selected.Value = “小型回転機械(0~15kW)”,
If(
Value(TextInput1_1.Text) <= 2.3,
"GOOD",
If(
Value(TextInput1_1.Text) <= 4.5,
"CAUTION",
"DAMAGE"
)
),
Dropdown1.Selected.Value = "中型回転機械(15~75kW)",
If(
Value(TextInput1_1.Text) <= 3.2,
"GOOD",
If(
Value(TextInput1_1.Text) <= 6.3,
"CAUTION",
"DAMAGE"
)
),
Dropdown1.Selected.Value = "大型回転機械(75kW以上)",
If(
Value(TextInput1_1.Text) <= 4.5,
"GOOD",
If(
Value(TextInput1_1.Text)<=9,
"CAOUTION",
"DAMAGE"
)
),
Dropdown1.Selected.Value = "基礎の弱い大型回転機械(75kW以上)",
If(
Value(TextInput1_1.Text) <= 6.3,
"GOOD",
If(
Value(TextInput1_1.Text)<=12.2,
"CAOUTION",
"DAMAGE"
)
),
""
)
アプリの動作
①加速度の計算
・Textinput1に振動測定値を入力する。
・Button1を押すと「result」という変数を用意し、Textinpu1に記入した値に0.981掛けた値を代入
・Label2に「result」の値を表示する。※Round関数を使用して小数点以下4桁表示にしている
②速度の判定
・Textinput1_1に振動測定値を入力する。
・Dropdown1でポンプの消費電力に応じた型式を選ぶ。
・Label3では判定基準に応じた結果が表示される。※IF関数で判定しています。
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